紫紋のヒプノセラピー体験談

私のヒプノ体験談36号「臨死体験から生還した、間接暗示のお話」

◆ 今回は、ヒプノ体験談ではなく、私の実体験について。

【間接暗示に、命を救われた】という話。

最近、とある整体を受けてまして。

身体、脳とか細胞とか隅々までクリーンナップをしてもらっているお陰か
私がバージョンアップしてる気が。凄い施術ってあるものです。

で、施術中に浮かんだことを書きます♪♪

長文です。お時間のある方だけこの先をどうぞ。

 要するに、わたしが死の際から帰ってきたのは、
 看護師さんの暗示の言葉ではないかと思う、
 催眠バカのシモンの見解について。

 

さて、私の仕事は催眠療法士(ヒプノセラピスト)です。

少しだけ専門的なことを話すと

催眠とは「暗示」により、意図的に変性意識状態(トランス)に入れて
行動・知覚・感情・記憶に変化を引き起こす行為で

わたしは「療法士」セラピストなので、
クライアントの癒しのために催眠を扱う人です。

セラピストが扱う「暗示」とは言葉はもちろんのこと
共感・共鳴からなる、行動、表情やしぐさ、間とか、
様々な要素を通じて、相手により良い変化をもたらしていきます。

そして暗示には、直接暗示と、間接暗示の2種類があります。

直接暗示とは

「ごみを捨てるな」とか、
「宿題やりなさい」という

ダイレクトに伝えて相手に変化や行動を起こさせるもので

間接暗示とは

「いつもきれいに使ってくださり有難うございます」とか
(コンビニのトイレとかによくありますよね)

「わたしは算数苦手なのに、あなたは計算できてすごいね」とか
子供に言うことでやる気を出させたり。

間接暗示とは、
裏メッセージをうまく隠しながら、

相手に思い浮かばせたり、ニュアンスで受け取ったりさせることで、
いつのまにか行動を変化させるもの。

 

間接暗示には工夫や信頼関係やタイミングが必要だったりします。

直接暗示と間接暗示、どちらがいいとかではありませんが

間接暗示のほうがコントロールされてる感はないので、
嫌な気はしません。

だって、やれといわれるとやりたくないのが、人間の常。

「やれ」の裏メッセージは隠されて伝えられると、
(なんなら喜んで)
やってしまうのが、間接暗示の効果です♪♪

前置きが長くなりました。

 

ここからは
【間接暗示に、命を救われた】かもしれない、というわたしのお話。

 

私のヒプノ体験談35号「臨死体験から生還した、間接暗示のお話」

※全てのセッション体験談は、クライアントとの同意の上で文章化しています。私の判断、表現、加筆などにより実際のセッションと異なる場合があります。ご意見、お問合せはコチラまで

~~~~~

わたしは2017年の9月に急性大動脈解離という、
大病に急になり、九死に一生を得た経験があります。

※今はすこぶる元気ですので、心配はしないでくださいね。

さて、大動脈とは胸の真ん中を通る大きな血管。
それが急性に裂ける(解離)ですから・・

まぁ死ぬほど痛かった。

実際死亡率も高いそうで
発病24時間で9割は命を落とすとも聞きました。

声優の鶴ひろみさん(ドキンちゃんの声の担当)が
同じ病気で亡くなっています。

首都高速の路肩でハザードを付けた車の中で
意識不明で発見されたというニュースを
覚えている方もいるかもしれません。

 

さて、

わたしが大動脈解離になった場所は、
サロンそばの円頓寺商店街のカフェ。

友人との飲み会で「かんぱ~~い!」
なんてやった直後に

背中にビリビリッと強い痛みが走りました。

死ぬほど、気絶するほどで
出産より痛かった。(当たり前か?)

その後、なんだかんだがあり
友人に助けられ、救急車で病院へ。

もうその時点で、痛みはマックス

私の意識はかなり痛すぎて朦朧とした中で
様々な検査が進み・・・

搬送された救急病院では、
手術が出来ないようで、転院することに。

「しもんさん、病院変わりますからね」と先生。

悶絶しながら、わたし。
「え?一体どんな症状ですか?」

「急性大動脈解離の疑いがあります。このまま放置すると死に至ります。
緊急手術が必要なので、専門の病院に搬送します」

えええ・・・その名前、
医療ドラマで聞いたことあるやつやん
 放置すると死ぬってぇぇ・・・(さらに朦朧)

 

転送される救急車で何度か吐いたかな。
症状なのか、怖かったのか、車酔いなのか・・。

夢うつつだけれど、痛みと吐き気の中で
さらに時間は過ぎ。

どうやら、手術の直前。

私のベットの周りに何人かの医師や看護師さんがいます。

緑色だったかな?
いかにも手術をするような服装。
看護師さんの声が聞こえました。

しもんさん、今から手術のために全身麻酔を入れます。

すぐに意識がなくなりますが、
ほら今、蛍光灯が見えているでしょう。

と、看護師さんはぼうっとした私の目を見て、
天井を指差します。

はい、蛍光灯、ありますよ。

 

手術が終わって目覚めたら、
一番最初にこの蛍光灯が目に入ってきますからね。

そのあとしばらくは、水分制限もあるから
すぐには水は飲めませんからね。

起きられるようになったら、
身体も動かしていきましょうね・・

 

看護師さんはゆっくりとした大きな声で
私にわかるように伝えてくれました。

聞いたわたしは

そっか・・この蛍光灯が目に入るんだ・・
水分制限ね・・
身体も動かすのね・・

などとと思いながら、
麻酔で意識を失いました。

その後どうやら、
臨死体験をしました。

 

意識が作り出した妄想かもしれないし、
ただの夢かもしれません。

 

大動脈解離の手術は、
胸を縦に20センチほど切り、
あばらの骨を切って広げ

心臓を停止させて、
人工心肺装置に切り替えた上で
人口大動脈に変える大手術だそうで(怖!)

 

心臓を止めたのだし、死と隣り合わせの手術なので
それこそが臨死の体験なのかもしれませんが。

 

まぁ、そんな大手術をしている渦中。

ふと、私は
夜の空を飛んでいることに気づきました。

身体は軽く、肉体の感触もなく
意識だけは雲を抜けてぐんぐん上昇している感覚です。

 

わぁ、なんと気持ち良い。

空の先の宇宙。
星がきらめいているのが見えます。

 

どんどんどんどんあがって

大気圏を越えると
宇宙空間にたどり着きました。

(あ、催眠誘導みたいですね)

待っていたのは
宇宙にぼんやりと浮かぶ、白い空間。

それは巨大なようで、そうでもなさそうで。

空間のすべてが白くぼんやりと輝いていて

じっと目を凝らしてみると

 

はっきりは見えないけど、白いベールの奥に
愉快な光景が広がっていました。

 

耳を澄ますと
雅楽のような優しく美しい音が鳴り響いてきて

その音にあわせて
白くてきれいな着物を着た抽象的な存在たちが

よいよいと揺れて
笑い声と共に、楽しく唄い踊っているのが見えます。

どうやら、沢山の人たちが
酒を酌み交わし、美味しいものをたべて
宴会をしているようです。

映画のかぐや姫のような(たぶん)
そんな世界が広がっていました。

なんて平和で美しいんだろう。凄い楽しそう・・

良く目を凝らして観ると、
すでに亡くなっている人たちもいます。

可愛がってくれたおじいちゃん、おばあちゃんたち。
親戚のおじさん、おばちゃん。

幼くして亡くなった次女は、笑顔です。

そっかこの歳か。きれいな娘になっている。
 やっと会えたな~。

前世療法や年齢退行で関わった魂たちも沢山います。

 

ああ、こうしてみんなが待って祝福してくれるんだ。

 

みんな笑顔です。
うれしいな~~。
ステキだな~。

まるで天国みたい。
あ、そうか天国に来たんだ!

 

天国ってなんて平和なところなんだろう。

感激していると

 

 

空の下の世界も見えてきました。

はるか遠くにあるはずの地球ですが
こちらは、はっきりと見えます。

 

今までわたしがいた
地上、現実、日常。

 

上とは対照的に、
とてもダークに重々しい空気が漂っています。

 

すべてがグレー色。
どんよりとして、重々しい世界。

 

思い当たります。

 

大気汚染で汚されたからとか、
みんなの暗い気持ちとかの
地球とか他の要因ではなく、

わたしが作り出していた、日常の世界。

 

わたしはこう見えてビビリ。
いつも人に気を使ってビクビク。

何て言われるんだろう。
失敗したらどうしよう。
うまくいかなかったらどうしよう。
支払いどうしよう・・

 

気にして、悩んで迷って、
自分で自分を苦しめていた世界。

あ~わたしこんなところに居たんだ。

こんな人生を自分で作っていたんだ。
やだな~、どんより、苦しい、重い~~。

上の、喜びでできた美しい天国と、
下の、苦しみばかりの地上。

ハザマに立ち、両方が見えました。

どちらも存在する。
その間に立っているわたし。

呆然として両方を感じていると
ふと、隣に「神父」がいることに気づきました。

 

 

しかもイメージ的には
勇者ヨシヒコに出てくる外国人の神父!

「上なの、下なの?どっちにするの??」

キレ気味に聞いてきました。

なんで、神父?
てか、何でその神父?

とか突っ込みどころ満載で驚いていると
神父はさらにイラついてます。

 

え?私が選ぶの?

 

天国だったら、普通上の人が手招きしていたり
こっち来ちゃだめとか言うんじゃないの??

下から、親族の声がして呼び戻されるとかじゃないの??

混乱して答えが出せないでいると
さらに神父が聞きます。

「で、どうするの!?」

ええ~~、下は辛くて苦しみの世界。

手術して何日か休んで、
また仕事復帰できるのかな。

ヒプノセラピストを使命と思って邁進してきたけど、
もう・・良いよね。

またお金とか、未来のことで悩むのかな。
いやだな~~。

娘はいるけど、もう20歳。
母業は、もうだいぶ頑張ったよね。

嫌だな~、下には戻りたくないな~。

上の世界は相変わらず、
笑顔で愉快な光景が広がっています。

とても楽しそうです。
ずっと会いたかった次女も待っている。

上の世界がいいな。
よしそっちに行こう。

役目はもうおしまい!

よし、天国満喫しよう!

 

 

 

で、目が覚めました。

 

 

 

ぼうっとした意識の中で、
蛍光灯が見えました

 

 

ああ、蛍光灯だ。

 

 

身体に痛みはないけれど、
ごくんと唾を飲み込むと

違和感があり人工呼吸器が繋がっているのがわかります。

体が動かせない。
 これは、夢かな・・

 

で、また眠り・・

何時間経過したのか。

また目が覚めると

目を真っ赤に腫らした娘がそばにいて、
手を握ってくれました。

 

 わ~、娘、めちゃ泣いてるやん

 

私はまだぼうっとしていて
呼吸器が外されていて

喉が渇いて仕方なくて
でもぜんぜん水は飲ませてくれなくて

 

ああ水分制限か・・

 

で眠り。

しばらくすると、

身体についていた色んな器具が外されて

(この辺余り覚えていないので、ざっくりですが)

3日目位から
あばらを切った為の24時間の痛みに襲われて

1週間くらいして、
シャワー室の鏡で見た胸の手術痕に悲嘆して
リハビリが始まり、

身体を動かすと、すぐに疲れて
体力が無くなっていることに気づいて

 

リハビリを少~~しずつ頑張って

 

大手術の割に回復が早く
2週間ちょいで退院。

 

通院、リハビリ、痛みと共に過ごし、
すこーしずつ、すこーしずつ仕事復帰。

 

半年くらいは痛み止めと、
眠剤を手放せなかったけど
イライラ葛藤、不安と過ごしていたけれど・・

 

現在は、あれから1年半余り。
お蔭様でめちゃくちゃ元気です。

 

※療養中や今に至っても、ご心配かけ、助けてくださった方、
温かい言葉をかけてくださった方々、本当に有難うございます!
皆様のご支援のお陰で今があります。

原因は仕事のしすぎ、自己管理不足だと自覚しております。
今はもろもろ検査し、身体に気をつけています。

 

 

話を戻します。
【間接暗示に、命を救われた】について

 

 

わたしはあの時(臨死体験時)、
真剣に天国を選んでいました

 

なので、手術が終わって目覚めた後も

これは夢なのだろうな~とか、
リアルな感じはしなかったです。

天国に行ったとばかり思ってました。

 

 

でも生きて帰りました。

 

 

生還の理由は、沢山の人の助けて頂いたし
強運が重なってもいました。

 

ひとりで倒れてない
救急車を呼んでくれたし、
臨床数が多い、優秀な外科医が執刀してくれたし
適切で良い医療を受けられたし
私の体に生命力があったのだろうし
皆さんが祈ってくれたのだし

 

(役目があるから生きているとは思っていません
大きな役目を残し亡くなる方はいますから)

 

その上で私は、看護師さんの間接暗示
命を救われたと信じています。

 

看護師さんの言葉から、
私は目覚めた後のことを知っていました。

 

蛍光灯が見えること。
その後は喉が乾くことも、
身体を動かさなきゃいけないこと。

 

 

看護師さんの言葉から
そうなる未来をイメージしていました。

 

よくよく考えてみると
看護師さんは、その場に必要ない台詞を並べています。

 

術後に患者が目を開けたなら、

蛍光灯が見えるは当然だし
水分制限のこととか、
リハビリのこととは、

術後に担当の人が言えばいいことです。

 

でも手術前に話してくれました
(ただ話しただけかもしれませんし、決まりかもしれません)

 

もし作為的に使っていたとしたら
看護師さんが使った間接暗示の裏メッセージは

 

「生きて帰って」だと思うのです。

 

わたしは看護師さんの間接暗示によって
生還したと信じています。

 

直接的に「生きて帰って」と言われたら、
どんな結果だったんだろう・・・
それは判りませんが。

 

 

私が運ばれたのは、東海地区でも有数の
大動脈解離の施術例が多い病院。

搬送中に亡くなる方も、
手術中に命を落とす方も沢山いると教えてもらいました。

 

あの看護師さんが
どっしりとした安定感の元で教えてくれたことは

潜在意識下でのわたしの意志決定を超えて、
生還という道を示してくれました。

 

あのあと、生き返ったわたしは
体の回復と共に「この世を天国にしよう」と想い
考え方、行動を変えました。

 

時間は有限だから
好きなことをして、好きな人たちと、楽しいことをする。
そう思って生きています。

 

「この世を天国に」と思って過ごすと

 

沢山の幸せが目に入ります。
愛や、慈しみや、平和が
すぐそばにあることに気づきます。

 

みんなが助けてくれます。

ステキな出会い、笑いあう時間、チャンスに恵まれ
心から楽しめています。

 

最近になって本当に生きてて良かったな、
って思えるようになりました。

 

※術後、直接お礼をと看護師さんを探したのだけど
一度も会えていません。
そんなに大きな病院ではないのだけどね・・。

 

 

わたしは催眠療法士、おかげと暗示を沢山使える立場です。

私が使う暗示は、相手を動かすと言うよりも

 

ご本人が気づいていない、長所
ステキな未来を感じさせるようなもの
生きていく力になるもの

 

それを直接暗示、間接暗示を織り交ぜて
セラピーで使わせていただいています。

 

それが、クライアント様の心の奥で静かに輝く灯火となり
これからも続く人生がより良い幸せで満たされたら、

それはとてもステキなことだと思うから。

 

 

間接暗示とは、

裏メッセージをうまく隠しながら、
相手に思い浮かばせたり、
ニュアンスで受け取ったりさせることで、
いつのまにか行動を変化させるもの。

 

間接暗示がうまくなると、
人間関係・コミュニケーションはより良くなります。

 

たとえば、仕事を依頼したい人が居れば

普段から「貴方の仕事の仕方は丁寧で助かる」などと長所を伝えておき
忙しくてお願いしたい時に「時間あるかな・・」と聞いてみるとか。

 

タバコを吸うお友達と遊びに行く時
「わたしタバコのにおいが苦手で・・」と伝えておくとか。

 

間接暗示は、人間関係・コミュニケーションを
より良く円滑にしていきます。

私のように命が救われることだってあるかもしれないのです。

 

是非あなたも、使ってみてはいかがでしょうか?

さて、わたしの(偏った)体験と見解。

【間接暗示に、命を救われた】という話。

長文すみません。
お付き合いありがうございました。

 

 

この話には、衝撃の後日談がありました。
というか、先ほど知りました(驚!)

わたしは現実主義な前世療法士(?)でして
スピリチュアルとは無縁だと思っていましたが
世界は不思議で満ちていますね。

長くなるので、その話はまたいつか・・

 

私のヒプノ体験談38号「臨死体験から生還した、間接暗示のお話~後日談」
一年越しに書きました!!

あなたの心にはどう感じましたか?

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