ヒプノセラピー体験談

セッション体験談 その6 「生き抜く意味」

セッションの体験談をまとめています。
事前面談で語られた、壮絶な闘病の話からか、
若いのに影を感じるその女性
友達が探してご予約くださったとの事で
うまく感じる事が出来るのか心配していたのですが
私の心に強く印象を残す、
様々な場面を感じたセッションとなりました。

セッション体験談 その6「生き抜く意味」

※全てのセッション体験談は、セッション後のアンケートにおいてクライアントとの同意の上で文章化しています。
そして、私の判断、表現法、加筆などにより実際のセッションと異なる場合があります。 ご意見、お問合せはコチラまで

誘導をすると、簡単に深く催眠状態に入って行きました。
最初の金色の野原にたどり着くと、出てきたのは
亡くなったばかりの飼い犬でした。
ボールちょうだいって言うしぐさをしています。
投げるとうれしそうに拾いにいきます。

私は複雑な気持ちです。
お母さんと親密にしていた人から貰った犬だから・・・
私はあんまり大事にしていなかったから、犬も私の事が嫌いだと思っていました。
でも、違っていたみたい。

ここで、思う存分遊ぶことにしました。
しばらくボールを投げ、ひろって遊ぶ事を繰り返すと
「もういいよ」ってその子から伝わりました。
実は、この子は私のことがとても好きだったみたいです。
遊べてよかった。
ほほには涙があふれていました。

メッセージが伝ってきたようです。「大丈夫、全てうまく出来る」

そしてそのまま次の場面に飛ぶと
がけの上にいました。過去世のひとつ、私は30歳前の女です。
目の前には青い空、紺色の海。
心は何も感じない、今まさに飛び降りようとしています。
海に消えたい。
消えたら、泡になる。怖い・・・。
辛そうにしている彼女。その理由がわかる場面に戻る事にしました。

そしてたどりつた先は、古い部屋。
男の人に体を売って奉仕する仕事をしている自分。
自分がいやになる、良くない事をしている気がする。
我慢してやっている。
早く辞めたいけど、お金に困っているからやめることが出来ない
病気を治すためにお金が要るけど、
普通の仕事は具合が悪くて出来ない。でも汚い事をしている気がする。

・・・そんな行き詰った自分がいやで、飛び降りて、
結局その短い人生は苦難の末に終わりを告げたようでした。

そして、そのまま場面を変えると、
今度は全然違う前世に飛んでいました。

舗装されていない昔の道を歩いています。
自分はお坊さんです。「せんえつ」と呼ばれています。
袈裟を着て足袋をはいています。江戸時代?福井県??
村を歩いて小屋のような寺を回り、小さな大仏様にお参りしています。
大仏の手のひらのほこりを優しくはらい、深く手を合わせています。
もうひとつの小屋でも同じ事をしています。

私は供養をしているようです。
生まれなかった子供と、戦死した人
何かに巻き込まれて死んだ人
心を無にして、でも心配しているようなそんな気持ちです。
死んだ人にも幸せになって欲しい、そんな人です。

疲れたので、道に座り、おにぎりを食べます。
私はまだ若い。
家に戻ると、妻がいます。
一間しかない部屋で、気が弱そうなその妻がご飯を作っています。
白米のご飯と、濃い味のみそ汁。
「汁があったからちょうどいい、美味しい」
そう言うと、妻はうれしそうに微笑みます。
そして妻の病気を気遣うと、大丈夫と言います。
妻は大切な存在です。

また、眠りについて、まぶしい朝に村に行きます。
野山を越えて、野犬にほえられながら
小さな村を一軒一軒回っていきます。
ここでは、村の人から心からお礼を言われます。
私は必要とされています。
村の人にいろいろなものを貰いながら生活しています。
徳が高いお坊さんと見られているようです。

そして私は、妻や近所の人に看取られながら
「せんえつ」は40歳を迎える前に若くして死にました。
そのまま、中間世と呼ばれる、
死んでから生まれ変わる前の場所に魂がたどり着きました。
その人生でわかったこととして

長生きして、人のために何かすること
その人生では長生きできなかった。
やりたい事があっても死んでいかなければならない悔しさ
その事をわかって欲しい、長く生きて欲しい。
生き抜け、生きて、生き抜けること。
あなたは良くやっている。
そのままの調子で前を向いて歩いていって欲しい、後ろからいつも支えている。
人に優しく
見えてきたことが何一つ間違ってはいない、そのままでいて欲しい。

ふっとイメージが浮かんだようでした。
それは
せんえつさんがもっと若い頃
人の首をはねているイメージでした。
理由はわかりませんでしたが、人を殺していたようでした。
彼は苦しみぬき、その贖罪から
供養をして人のためになる事をしていた。
まだ誤りきれていないと感じていたようでした。
—–
女性だった頃の前世では、病気のために体を売っていただけでした。
でもその罪悪感で自ら命をおとしていました。
お坊さんの時には、過去に犯した罪のために
一生かけても償いきれないという思いを持ったまま病死していました。

その2つの前世を感じて、
覚醒した彼女・・
瞳には輝きが満ちて、すっきりと澄んだ肌色、
髪もつやつやと波打ち
内面からの美しさがまぶしいほどあふれていて
もともと持ち合わせている美人のお顔が更にきれいになっていて
びっくりしました。

「罪」と感じている事は罪ではないこと。
「罪」から人間性を向上させ、誰かのために祈り続ける選択をしたこと。
そんな事を魂深く感じていたからかもしれません。
あなたから、私は多くを学ばせていただきました。
美しいあなたは、あれからいかがお過ごしですか?
あの時はほんとうにありがとうございます。
そして、どうぞご自愛くださいね。

 

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