ヒプノセラピー体験談

体験談195号「50年前に蓋をした、辛い記憶」

◆ セラピー前には、1時間程度じっくりお話を聞く時間を設けています。

そこで伺うのは
・クライアント様が今現在抱えている悩みや
・ヒプノの目的
・セッションによってどうなりたいのか?
など。

それらを総合し、さらに思考の偏りなどとも照らし合わせ
クライアント様の今とこれからが良くなるべく話し合いながら、
目的を絞り込んで、セッションは進めていきます。

でも、実際に催眠に入ると、
事前にいくら目的を特定して、納得してセッションを進めても、
全然違うものが出てくる方もいらっしゃいます。
潜在意識とは、本当に今見るべき、
癒すべき過去を浮かび上がらせて出してくるからです。

このクライアント様もセッションでは
もう50年以上前の、すっかり忘れていた辛い記憶が出てきました。

辛かったからこそ、消した記憶。
でも、記憶は隠しても
その時に自分に課したことは、
ずっとずっと守っていて
だからこそ、
底知れない寂しさに繋がっていたようでした。
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ヒプノセラピー体験談 その195「50年前に蓋をした、辛い記憶」
※全てのセッション体験談は、クライアントとの同意の上で文章化しています。
そして私の判断、表現、加筆などにより実際のセッションと異なる場合があります。
ご意見、お問合せはコチラまで


最初出てきたのは、8歳頃の記憶。

家族でご飯を食べています。
お父さん・お母さん・お祖母ちゃん・弟・自分・・・。
みんな楽しそうに笑っています。

でも、自分は一人ぼっちだと感じます。
周りから自分だけ取り残されている気分。寂しい
何でだろう??

そこで、その寂しさの原因を探ってみると・・・

たどり着いたのは5歳の時の記憶。
友達と一緒に鬼ごっこしてる。
・・ああ、思い出したくない!!
幼い頃のクライアント様には何かあったようです。

感情は小さくして、記憶だけ辿ります。

「鬼ごっこをしていて、自分が鬼だった。
追いかけていた子(Bちゃん)が、そのまま川に入って
・・そのまま死んじゃった。
僕が追いかけたから死んだんだ。
もうみんなと遊ばない。
だって、僕と遊ぶと亡くしちゃうから!!」

悲しい言葉と、涙がとめどなく流れてきます。
その鬼ごっこの時に川で亡くなったBちゃんが、
魂の存在として来てくれました。

「僕は今、光の中にいるんだ。
お母さんがお迎えに来ているから、もう帰りなよ。
一緒に遊んだ事、思い出してくれたからもういいんだ。」

Bちゃんは、あどけなく語ってきます。

「僕が鬼にならなかったら、死なずに済んだのに・・ごめんね」

そんな言葉を伝えると、Bちゃんは
お地蔵さんのような穏やかな表情です。

「ぼくが変なところに隠れて足を滑らせたんだ。
別に気にすることは無いよ
一緒にお風呂入ったり、ご飯食べたり楽しかったよね。
いっつも握手して別れていたよね。
僕は死んじゃったからさ、その分楽しい事して
やりたいことをして欲しいな。
君のお父さんみたいに、働いてばっかりいないで
笑って過ごして欲しい。
悲しまないで欲しいな・・」

Bちゃんは、いつもいる魂の世界を見せてくれました。
明るい部屋のなかに、
金色のお地蔵さんと一緒にいるようです。
そこは、とても暖かいところのようです。

「僕は元気でやってるからいいよ・・」

2人は握手をしてお別れをします・・・50年ぶりに。
Bちゃんは光の中にス~ッと消えていきました。
ごめんね。ありがとう・・・
——-
セッション後にクライアント様は
「なんか詰まっていた心の栓が抜けたような、楽な感覚です
もう自分を責める必要は無いのですね・・。」
とおっしゃっていました。

思い出したときは、とても衝撃だったご様子。
でも、追体験する事で
とてもスッキリされたようで
いいお顔になっていらっしゃいました(^^)

Bちゃんからメッセージ
「楽しい事をして、やりたい事やる」ということ。
ぜひ大切になさって
あなたらしい人生を歩まれる事を
心より願っています。

あなたの心にはどう響きましたか?

 

シモン・ヒプノセラピー
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