ヒプノセラピー体験談

体験談157号「隠していた、大切な記憶」

◆ 高校の時、荒れていたんです、とクライアント様。
援助交際もして、自傷行為もして、
風俗でも働いていて・・・
ご相談の言葉の持つ重さと対照的に
彼女からは聡明でスッキリとしたエネルギーを感じます。
この可憐な女性の心の奥に、何があるのだろう・・・。

思い出されたのは、お母さんと離婚したことで
小さい頃に疎遠になっていた、
お父さんとの記憶でした。
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ヒプノセラピー体験談 その157 「隠していた、大切な記憶」
※全てのセッション体験談は、クライアントとの同意の上で文章化しています。
そして私の判断、表現、加筆などにより実際のセッションと異なる場合があります。
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イメージの中ではぽつぽつと
過去の記憶が浮かび上がってくるようでした。

お父さんが、お兄ちゃんとわたしをスキーに連れて行ってくれた。
教えてもらったけど、うまく出来なくて、お父さんおんぶしてくれた。

幼稚園頃、お父さんと一緒にかまくらを作ったの。
中で一緒にピザを食べて、お父さん嬉しそうな顔してた。

お父さんとお兄ちゃんと3人で近くの神社に行って
お父さん帰りに木登りして、足を怪我したの。
痛がっていたけど、わたし何も出来なかった。

マラソン大会の時、見に来てくれた。
転んで泣きそうだった時にお父さんが目の前にいて
「頑張れよ」って言われたから、余計に泣けちゃった。

お兄ちゃんがグレて警察から連絡があったとき
お父さんすごく怒って、2人で反発しあっていたのに
去年身内のお葬式であった時「元気でやってるか?」って来てくれた。
2人とも普通に話していて嬉しかったな~。

お父さんとの思い出はちゃんとあった。
お父さんは優しかった
ちゃんとわたしたちを見ていてくれた
ちゃんと大切に思ってくれてたんだ

まわりがお父さんのこと色々言っているのを聞いたり
お母さんの恋人と一緒に住むようになったから
お父さんのこと悪く思ってしまった自分がいて
楽しい記憶を隠しちゃったんだ。
でもお父さん、いつも笑っていた。
楽しそうだった
本当はもっと仲良くしたかった・・・

お父さん自身の想いに意識をあわせてみると、
改めて気づかれたようでした。

お父さんは、わたしたちがいるだけで
存在しているだけで、幸せだって思っている
離れていなくても、話していなくても
ただ、存在しているだけで幸せなんだ

でも実際に話したら、もっと違う気がする・・・
——-

幼い頃は、ご両親も、お祖父ちゃん・お祖母ちゃんとも仲が良く
家族みんなで楽しくいたのだけど
どこかでみんなの歯車が噛み合わなくなって
幼いながらも
このクライアント様は
家族をまとめようと、頑張ろうとして
出来なくて、自暴自棄になって
そんな、純粋だからこそ
素直だからこそ
家族想いだからこその
心の傷だったようでした。

「お父さんに会いに行きます。
小さい頃はおとなしくて
お父さんにもっと話しかけて欲しいって思っていたけど
わたしから話しかけて、色々聴いてみようと思います。
一つ一つ変えて行こうと思います」

この方の放つ美しいエネルギーは、
誰も恨むことなく、
自分の足で立つ潔さから来ているのでしょう。
さあ、新しい人生のステージの始まりです

どうかあなたの
幸せへの歩みが、安全で恵みの多いものでありますよう。

あなたらしい人生を歩まれることを
心から願っています(*^。^*)
あなたの心にはどう響きましたか?
シモン☆ヒプノセラピー 紫紋 かつ恵

 

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