紫紋のヒプノセラピー体験談

わたしのヒプノ体験談29号「強制収容所の前世の続き」

◆ 前世療法では、同じ前世が何度も出てくる事ってあります。

今回ご紹介する話は、わたしの前世のこと。
初めて受けた前世療法は、約8年前。
「なぜか抱える罪悪感の原因」として
強制収容所の所長の前世が出てきました。

知った時は、もう衝撃で
以降はがらりと人生が変わったのだけど
さすがに長く葛藤しました。

ずっと隠していたり
逆に隠匿している気分になりブログで書いたり。

この人物(で、あろう人)を探し当て、
新聞記者がこの人物のことを書いた本(人間の暗闇)も見つけました。
前世でのソウルメイトと出逢ったりもしています。

今回のセッションでは、その時の続きが出てきました。
以前の前世療法では、収容所で絞首刑か首つったか
そんなイメージが出てきて、怖くて場面を変えたので
てっきり死んだと思っていました。

(人間の暗闇)での人物が、わたしの前世であるとしたら
この人物(シュタングル)は生き残り、
家族と共に国外逃亡(実名で)した後に
ブラジルサンパウロで捕まり、ドイツに連れ戻されて終身刑を受け
1971年に拘置所で命を終えています。

※余談ですが私は1971年生まれ、ブラジルサンパウロ出身の前夫の間に
娘がいるのでその符合にビックリしました。

シュタングルは、戦後もずっと生きています。
この違いから、前世療法のイメージと、この人物が一致するのか懐疑的です。
実は、その違いは「前世療法」では、重要視されません。

前世療法の目的とは、そもそも事実かどうかを確認するために
前世を知るのではなく
「前世ドラマセラピー」のように
自分から沸き起こる前世の記憶のような
オリジナルストーリーを実体感することで、
感情を解放し、自分自身が気づきや癒しを得るもの。

わたしの今回のセッションも、
この前世を知ってから8年の間に本を読むことで
頭の中で出来上がっていたものですから
まるで本で読んだ内容が、映画になったような
「知っている」感覚。
先もわかるので
「自分で作っているかも」という感覚は残りました。

ですが
「前世の人物視点(本はインタビュアー視点)で、とても臨場感がある」という感じ。
知ったというより、
前世ドラマセラピーという感じがぴったり。

いまこの続きが出てきた事の意味。
それは何でしょう・・・?
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私のヒプノセラピー体験談その29「強制収容所の前世の続き」
※全てのセッション体験談は、クライアントとの同意の上で文章化しています。
そして私の判断、表現、加筆などにより実際のセッションと異なる場合があります。
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最初に降り立ったのは、拘置所の面会室。

わたしはもう60代です。
わたしは、戦後長く逃亡した後に、捕まり
裁判で終身刑を受けました。

執行を待つ間
若い女性の新聞記者からインタビューを受けています。

わたしの心は硬く閉ざしています。
誰もわたしの気持など、わかるものか。
自分すらも、わかっていないのに・・。

女性インタビューはイライラした様子です。

「この男は、本心を隠している。
収容所時代も、この拘置所でもこの男を悪く言うものはいない。
家族との関係も良好。裁判でもうそを述べているようには思えない。
一般的には善人であるこの男が、
なぜ100万人の命を奪えたのだ
なぜこんなに他人事なのだ・・・。」

このインタビューでは、彼女はわたしに何度も
「真実」を求めてきました。

本当は?
本心は?
わたしの本心とは・・

わたしは、オーストラリアで生まれました。
厳しい父、笑顔の無い母。

私は愛されるために勉強し、
家族からの愛を渇望し
父の劣等感を埋めるために、
公務員を選んだのかも知れません。

学生時代に知り合った妻は、天真爛漫で
どんな時でもわたしの支えだった。

就職時、長く願っていた仕事には
身体的な理由で就けませんでした。

その時も妻は
「いいじゃない。仕事に就けないくらい。この世の終わりみたいな顔しないの」
と、あっけらかんとしていて救われます。
嬉しくもありますが、さすがに未来が心配です。

しばらくして就職をしましたが
ズタズタになった自尊心を保つために
金周りのよさそうな政党に入りました。
あの赤い旗、かぎの十字がシンボルの党は
どんどん勢力を増していきました。

カリスマ性のある党首は、
大衆から熱狂的な支持が得られ
わたしは幹部として重要な役割を得られ
心の奥の自己顕示欲は、ひそかな喜びを得られていきました。

ですがある時、
上官より恐ろしい任務が言い渡されました。

「期待している」という激励と共に
配属が決まったのは、田舎の強制収容所の施設長。
私の仕事ぶりを見ての評価であろうが
断る選択肢は死を意味する。しかも家族全員。

これを妻に話せるわけも無い。
子どもも生まれたばかり。1人で背負わなければ・・・。

新しい勤務地(強制収容所)の
高い建物の上の階から、
下を眺め、みんなの様子を見ています。
いや、見てはいない。
下では残虐行為が繰り広げられています。
後ろでは、小さな作業場のようになっていて
収容者から没収した宝石などを、
手先が器用なものに加工させています。

わたしはここでは、人格者だとか
まともな人間だと思われているようだが
私は誰かをいたぶるとか、趣味ではない。
馬鹿馬鹿しいことはしないだけ。
全部が茶番じゃないか。

政府も正義を語るが、結局、カネのために戦争を仕掛け、
人を殺しているに過ぎない。
正義など、真実など存在しない。考えるだけ無駄。

わたしの心の安定は妻のお陰だ。
家では妻と子供達とのおだやかな時間を過ごし
大量の酒を呑んでは、紛らわし
目の前のことをこなすことができる。
妻には本当のことを話せるわけはない。
だが天然な妻には、ばれることは無いだろう。

戦争が終わり、
逃亡を助けてくれる司祭を頼りに
家族と共に世界中に逃げて
最後、ブラジルの自動車工場で工場長として働いている時に
とうとう捕まった。

「わたしの本心とは・・」

女性記者は、
そんなわたしの目をじっと見つめてくる。

わたしを責めるけれど
家族を支え、家族に支えられて生きたことがそんなに悪い事なのか。
組織の中で忠実にマジメに仕事を全うした。
私がしていなければ、代わりの人間がしただけのこと。
ここまで戦争被害が拡大したのは、それを求めていた者たちがいたから。

私は時代の駒であり、歯車だった。
わたしは何も悪くないではないか
誰しも同じことをしただろう。
わたしを罪に問うだと・・??

女性記者の目に捉われて、身動きが取れない。

わかっている。
心の奥を抉り出して、本心を待っているのだ。

わたしの心のずっと奥、本心とは

「生きている事が罪だった」

自分でも驚くような言葉だった。
わたしがこんな事を思っていたなんて。
なぜかフッと肩の荷が降りた。

そして、インタビューは終わり
その日の夜、命の火は消えていきました。
——-
前世の魂からメッセージが届きました。

「今の時代はいいな。思うように生きられるじゃないか。」
この前世を再度感じた意味はなんでしょう?

人生のどん底にヒプノに出会い、十年近く。
良くも悪くも、いろんなことがありました。
当時の私からは想像も出来ないほどの、今が有ります。

又この前世。わたしは、「リスタート」という気がしています。
新しいスパイラルの始まり・・。
今は思うように、生きて行こうと思います。

あなたの心にはどう響きましたか?

 

シモン・ヒプノセラピー
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