ヒプノセラピー体験談

体験談191号「怒りのコントロールその1」

◆ 怒りをコントロールしたいんです。とクライアント様。

お話を伺うと、優しいご主人と、まだ幼い子供たち

のどかな場所で畑を耕し
夫婦で奏でる音楽が溢れ、
自由で笑顔が溢れて
理想とされる家庭を築いて
愛情をいっぱいかけていらっしゃるご様子。

でも、怒りが出てきた時に
その衝動を止めることはできず
激しく子供たちを怒った後で、
はたと冷静になり
罪悪感と後悔で、苦しくなるのだそう。
普段は何も言わないご主人に
「別人のようだ」といわれた事もあるよう。

私自身も子供が小さい頃、人生の渦潮でフル回転。
時間もお金も心の余裕もなく、
ヒステリックに怒ったり泣き喚いていたので
良くわかる・・・m(__)m

「良い母像」「ママ失格」はよくわかっている
出来るならとっくにやっている。
そんな時に触れる、良い子育て論や、世間体、身内の目、
子育てしていない人の心無い言葉は、
本当に傷つくもの。
できなくて、悩んで、困って、辛いのは、
母である自分・・・(T_T)

では、どうして怒りが出てくるのでしょう。

怒りとは、2次的な感情。
抑圧して溜め込んだ思い
本当の気持ちが隠れていて
対象となった人がいます。
今はお子さんとか、世間とか、会社の上司とかに
怒りを感じているのだろうけど
「幼い時に感情を溜め込んだいくつかの出来事」
があります。

最近では「アンガーマネジメント」として
怒りのコントロール方法が知られるようになりましたが
ヒプノでは「怒りの原因」を見つめます。

溜まった怒りが大きくなって
モンスターとなって、自分を征服しているなら
知識や理論で感情を抑えることは難しいから。

まずそこに光を当てて、
原因を見つめ、解放して、鎮めてから
残った怒り癖に
「アンガーマネジメント」をしていくのが効果的。
怒りがすべて悪いんじゃない。
怒りの方向性やエネルギーを建設的に使う事で
早く事を成しえる事だって出来ます(←創業者病とも言います)

このクライアント様は
怒りのコントロールとして、3つの場面を退行されていました。
・ 幼少期の辛い記憶
・ 出産時のトラウマ
・ 受胎前の記憶(お母さんを選んだ理由)
ですので、3回に分けてお届けしますね~。
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ヒプノセラピー体験談 その191「怒りのコントロールその1」
※全てのセッション体験談は、クライアントとの同意の上で文章化しています。
そして私の判断、表現、加筆などにより実際のセッションと異なる場合があります。
ご意見、お問合せはコチラまで


怒りの原因としてたどり着いたのは・・

真っ暗で何も見えない場所・・・
押入れの中だ!自分は8歳。
悪い事をしたって、閉じ込められた。

だして!!やだ~~!!
泣き叫びます。
足でどんどんと押入れを蹴りますが
あけてくれません。

怖いよ~!、嫌だよ~!!

しばらくして、
泣きつかれて叫ぶのを止めました。

ではどうして押入れの中に押し込められたのでしょう。

記憶を戻すと
家の廊下にいます。

お母さんがお姉ちゃんを怒っている声がします。
聞いているのが嫌で仕方ありません。

「あんなに怒らなくていいのに・・」

心が閉じていくのがわかる。
怖い・・。

今度はお母さんは、私のところに来た
すごく怒っているけど、
言っている事が良くわかんない。

「ガミガミ言わないで
聞いていると本当に嫌な気持ちになる
わたしのこともっとわかってよ。
いつもわたしのことちゃんと見てよ・・」

自分の本当の気持ちを伝えます。
でもお母さんにはその言葉が届かないようです。
お母さんの心に入って、気持ちを確かめます。

「この子はいうこと全然聞かないで、
ポケッとして、うだつが上がらない。
お姉ちゃんは出来がいいのに」

お母さんは、
お姉ちゃんと比較したり、
世間の目を気にし過ぎているようです。

では、どうしてそんなに気にするのでしょう。

お母さんの幼い時の記憶をたどることに・・・。

幼い頃のお母さんは、山間の村に生まれ
母親の目や、親戚の目を気にして生きてきました。
母親(祖母)は病弱で、
さらに義母(曾祖母)から冷たくされ、辛抱している姿をみて
幼い頃のお母さんは、本当は甘えたいのに、
人目を気にして、手伝いや助ける事などして
自分の気持ちを我慢をしてきたようでした。
小さいお母さんは、胸の奥の気持ちを、
忙しそうにしている母親(祖母)に伝えます。

「こんなに働かなくていいのに
私ももっと相手して欲しいな・・」

気持ちは伝わり、イメージの中で
母親からの沢山の慈愛を受け取ったようでした。

過去の記憶を癒したことで、
お母さん自身の気持ちが軽くなったようです。

「幼い頃にお母さんが感じていた気持ち、
同じ気持ちを子供のあなたにさせていた
ごめんね、愛しているよ・・」

優しくなったお母さんは、もう押入れに入れません。

「こんなにも温かくて、いとおしいもの。
傷つけちゃいけない」

仲直りして、
本当の気持ちを伝え合い
本当にしたかった事をしてもらいます。

2人でクッキーを作って
お母さんの愛をいっぱい受け取って
満たされた後で、
大人の自分と融合していきました。

「一体となって、子供なのにとても凛とした姿になりました」
——-
光の当たった、過去の記憶、本当の気持ち
この体験は、怒りの解放のひとつかもしれない。

でもこの体験は、大きな気付きとなって
このクライアント様に響いたようでした。

「世代間伝播」を癒すのが、年齢退行療法。
過去にさかのぼり、原因を探り
しっかりと癒して
悪しき慣習を断ち切り、
慈しみの連鎖に変えて行くのです(^^)

さ、次週は
この続き
「怒りのコントロールその2」として
出産時のトラウマまで退行します。

出産時、どんな生まれ方をしたのか
(自然分娩・帝王切開・陣痛促進剤など・・)
その影響って、大きいのですよね~。

あなたの心にはどう響きましたか?
シモン☆ヒプノセラピー 紫紋 かつ恵

 

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